2022 年 14 巻 1 号 p. 46-51
比較的少数歯の中間欠損症例で,ブリッジあるいはパーシャルデンチャーのどちらでも欠損補綴が可能であるような場合,最終補綴装置の選択に迷うことも少なくない.機能性,審美性,清掃性を備え,かつ長期的な使用に耐えうる補綴装置を製作するためには,比較的シンプルな症例であっても様々なことを考慮して選択・設計を行う必要がある.本稿では「少数歯の中間欠損症例における補綴装置の選択」をテーマとし,ブリッジまたはパーシャルデンチャー,あるいはその両方により対処した症例を供覧して補綴装置の選択理由や選択時の考慮事項について述べる.