日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第130回記念学術大会/メインシンポジウム1 「審美修復材料を極めるー基礎から臨床まで」
ジルコニア:マテリアルサイエンスから見た最新のエビデンス
猪越 正直水口 俊介
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2022 年 14 巻 2 号 p. 124-130

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抄録

 近年,ジルコニアは補綴歯科治療において欠かせない材料となっており,陶材焼付鋳造冠に代わるゴールデンスタンダードとなりつつある.特に高透光型ジルコニアが上市されて以来,モノリシックジルコニア製補綴装置が製作可能となり,さまざまな部位に臨床応用されてきている.一方で,上市されてからの歴史が比較的浅いジルコニアは,材料に関するエビデンスも日進月歩であり,常に情報をアップデートする必要がある.本論文では,近年使用されているさまざまなジルコニアについて,1)ジルコニアの種類と分類,2)ジルコニアの焼成,3)ジルコニアの付加製造,4)ジルコニアの接着という4つの観点から現時点でのエビデンスを整理し,解説する.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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