日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第130回記念学術大会/メインシンポジウム1 「審美修復材料を極めるー基礎から臨床まで」
オールセラミック材料を用いたシングルリテーナー接着ブリッジの可能性
大谷 一紀
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2022 年 14 巻 2 号 p. 131-136

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抄録

 1歯欠損の補綴治療においてインプラントは非常に有用な治療法ではあるが,さまざまな事情でインプラント以外の治療法を選択される患者は少なくない.そのため,ブリッジやパーシャルデンチャーによる治療は,いまだ欠くことのできない補綴オプションの一つである.前歯部1歯欠損症例では,パーシャルデンチャーは審美的に受け入れられがたく,従来型ブリッジが選択されることが多いが,健全歯の支台歯形成が必要になる.そしてこれに抗するべく,最小限の歯質削除量で修復が可能な接着ブリッジが古くから提案されてきた.本稿ではジルコニアセラミックを用いたシングルリテーナー接着ブリッジの臨床における注意点について解説する.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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