2022 年 14 巻 2 号 p. 137-143
公益社団法人日本補綴歯科学会(JPS)は学術大会を開催し,また機関誌であるJournal of Prosthodontic Research(JPR)を発行して学会員の研究活動を広く公開している.これらの学会発表,あるいはJPR掲載論文を欧米の補綴歯科関連学会における発表および機関誌掲載論文と比較すると,バイオロジー研究や材料学的研究が多い等のJPS/JPR独自の特徴が見られる.また,JPRは補綴歯科関連国際誌のなかでも最も高いインパクトファクターを有しているが,他の指標と合わせて雑誌を評価すると,投稿者の国際的広がりや,掲載論文の国際的インパクトの点において改善の余地があると感じられる.