日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
遊離端欠損部をインプラントで補綴し,咬合平面と咀嚼障害を改善した症例
葭矢 啓介
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2022 年 14 巻 2 号 p. 221-224

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抄録

症例の概要:患者は54歳男性.奥歯がなくて食事がしにくいことを主訴で来院した.臼歯での咬合支持が左側第一小臼歯のみであった.咬合支持をインプラントやブリッジにて回復し,咬合平面の乱れを改善し臼歯離開咬合が得られ干渉が生じないように最終補綴装置を装着した.

考察:咀嚼障害の改善とともに,咬合平面の乱れを改善することは干渉や早期接触のリスクを軽減することができ,補綴装置や天然歯の長期的安定を考慮した治療を行うことができると考える.

結論:臼歯の遊離端欠損症例において,インプラントを含む補綴治療を行い咀嚼障害と咬合平面の乱れを改善し4年6カ月にわたり良好な経過を得ている.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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