2022 年 14 巻 3 号 p. 289-292
症例の概要:患者は67歳女性.義歯維持不良による咀嚼障害を主訴に来院.コンビネーションシンドロームの兆候を認めたため,下顎前歯部をメタルコーピングにて修復し,治療用義歯を製作した.その後,最終補綴装置として上下顎金属床義歯を完成させた.
考察:オーバーデンチャーとすることで咬合位や義歯の安定が得られ,義歯に対する満足度や咀嚼スコアが改善した.また,治療用義歯から製作した複製義歯を用いて,FGPテクニックと咬合圧印象を応用することで,患者固有の下顎機能運動に調和した咬合面形態をフレームワークに付与することができた.
結論:コンビネーションシンドロームに対してオーバーデンチャーにて治療することが有効であったことが示唆された.