2022 年 14 巻 3 号 p. 301-304
症例の概要:患者は77歳の男性.食事や会話の際に義歯が外れやすいことを主訴に来院した.義歯床研磨面形態および人工歯排列位置の改善を目的に総義歯を製作した.
考察:本症例では,ピエゾグラフィーを応用してデンチャースペースを決定し,義歯形態を舌および口腔周囲筋と機能的に調和するように配慮したことが,良好な予後につながったと考えられる.
結論:本症例では,新義歯の製作において,ピエゾグラフィーを応用して人工歯排列位置および義歯床研磨面形態を決定した結果,良好な経過が得られた.