2022 年 14 巻 3 号 p. 325-328
症例の概要:患者は20歳女性,上顎埋伏犬歯による歯根吸収から上顎4前歯が抜歯となった欠損に対し,上顎中切歯の位置に埋伏犬歯を開窓・矯正移動し,陶材焼付ジルコニアブリッジにて審美・機能回復を行い,3年以上にわたる良好な結果を得た.
考察:レジン接着固定式カンチレバーブリッジが多数臨床応用されているが,本症例においては上顎中切歯の位置に植立されていたのが犬歯であったことから,歯根膜負担能力がより高く,良好な予後が得られたと考える.
結論:カンチレバーブリッジを用いることで歯質の過剰な切削を避け,長期に安定した審美的で機能的な回復が可能であることが示唆された.