日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
顎関節リウマチに起因した開咬に対して可撤性補綴装置によって機能回復を行った症例
石田 雄一
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 14 巻 3 号 p. 329-332

詳細
抄録

症例の概要:患者は60歳の女性で,咀嚼困難を主訴に来院した.全身性関節リウマチの加療中であり,顎関節の変形に起因する開咬と咀嚼時の顎関節の疼痛を認めた.開咬の程度が増悪する可能性が考えられたため,金属床型オーラルアプライアンス(以下,Oral appliance: OA)による咬合接触と咀嚼機能の回復を行った.

考察:咀嚼や嚥下に配慮した金属床型OAを用いることで食事時の顎関節への負担が軽減し,顎関節の疼痛が消失したと考えられた.

結論:変形性顎関節症とそれに起因する開咬による咀嚼障害に対して,金属床型OA による機能回復を行い,咀嚼時の顎関節の除痛と高い患者満足度が得られた.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top