2022 年 14 巻 3 号 p. 329-332
症例の概要:患者は60歳の女性で,咀嚼困難を主訴に来院した.全身性関節リウマチの加療中であり,顎関節の変形に起因する開咬と咀嚼時の顎関節の疼痛を認めた.開咬の程度が増悪する可能性が考えられたため,金属床型オーラルアプライアンス(以下,Oral appliance: OA)による咬合接触と咀嚼機能の回復を行った.
考察:咀嚼や嚥下に配慮した金属床型OAを用いることで食事時の顎関節への負担が軽減し,顎関節の疼痛が消失したと考えられた.
結論:変形性顎関節症とそれに起因する開咬による咀嚼障害に対して,金属床型OA による機能回復を行い,咀嚼時の顎関節の除痛と高い患者満足度が得られた.