日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
力のコントロールに配慮を要したインプラント補綴症例
伊藤 隼
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2022 年 14 巻 3 号 p. 321-324

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抄録

症例の概要:患者は59歳女性.上顎前歯部の疼痛による咀嚼困難を主訴に来院.2|16| の歯根破折と全顎的な咬耗を認めた.ブラキシズムによる過大な咬合力を疑い,治療期間中および上部構造装着後とも口腔内装置の装着を継続させながら,口腔インプラントによる補綴歯科治療を実施した.

考察:口腔インプラント治療を開始する前に口腔内装置の装着が可能であることを確認し,最終上部構造装着後も口腔内装置装着を継続したことにより良好な経過を得たものと考えられた.

結論:本症例では治療期間中も含めた力のコントロールへの配慮が重要であった.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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