2023 年 15 巻 2 号 p. 223-226
症例の概要:患者は70歳の女性.義歯不適合による咀嚼困難と審美不良を主訴に来院した.前歯部のみに咬合接触が残存し,臼歯部咬合支持がない部分歯列欠損を呈していた.下顎にインプラント支持を利用した部分床義歯を,上顎に部分症義歯を用いて咬合再構成を行った.
考察:インプラントを利用し,義歯の沈下を防止することと,上下顎の加圧因子と受圧条件を改善することにより,主訴の解決が実現できたと推察される.
結論:インプラント支持を利用した部分床義歯を用いて咬合再構成を行うことによって,良好な結果を得ることができた.