日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
咬耗症による低位咬合患者に対して咬合再構成により審美障害を改善した症例
近藤 威
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 16 巻 1 号 p. 143-146

詳細
抄録

症例の概要:63歳男性.歯冠の形態や色調に対する不満を主訴に来院した.ブラキシズムの自覚があり,全顎的に著しい咬耗を認めた.全顎的プロビジョナルレストレーションを装着し,約1年間かけて咬合調整や形態調整を行った.Computer-aided design (CAD)を用いて,プロビジョナルレストレーションの形態を正確に再現した最終補綴装置を作製した.

考察:長期間の調整により確立したプロビジョナルレストレーションの形態をCADの利用によって最終補綴装置に再現したことでquality of lifeの向上を得た機能的な補綴歯科治療が達成できた.

結論:著しい咬耗により咬合高径が低下した患者に対して,咬合挙上を伴う咬合再構成により,審美障害が改善し,良好な治療経過を得た.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top