日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
左右すれ違い咬合への移行を考慮しブリッジおよび部分床義歯にて機能回復を行った症例
稲森 佳名子
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2024 年 16 巻 1 号 p. 151-154

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抄録

症例の概要:54歳男性.臼歯部欠損拡大による咀嚼障害および上顎義歯不適合を主訴に来院した.残存する臼歯部咬合支持は1か所のみで,下顎前歯からの突き上げにより上顎前歯の補綴装置脱離や支台歯損傷の可能性があり欠損拡大や左右すれ違い咬合への移行が危惧されたため上顎前歯部へブリッジ製作,上下顎臼歯欠損部へ部分床義歯製作を行い審美性と機能の回復を図った.

考察:装着後3年以上経過し大きな変化や問題は生じていない.咬合支持喪失前に治療開始できメインテナンスを継続できたことで良好な経過が得られたと思われる.

結論:上顎前歯一次固定と臼歯部咬合支持回復により欠損の拡大を防ぎ,左右すれ違い咬合への移行を回避できた.

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