日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
多数歯齲蝕による審美障害および咀嚼障害に対して全顎的な補綴治療を行った症例
小出 勝義
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2024 年 16 巻 1 号 p. 155-158

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抄録

症例の概要:患者は36歳女性.審美不良と食事困難を主訴に来院した.患者は歯科恐怖症で今まで応急処置のみで対応してきた.齲蝕による審美障害と咀嚼障害,臼歯部咬合支持の喪失による咀嚼障害と診断し,上顎はブリッジ,下顎は部分床義歯による補綴治療を行った.

考察:側方ガイドに関与する上顎犬歯に矯正的挺出を行ったため,一次固定により力の分散を図った.また,フェイスボウトランスファー,ゴシックアーチ描記,側方チェックバイト採得を行い,咬合器顆路調節により,咬合器上での下顎運動の良好な再現を試みた.

結論:全顎的補綴歯科治療を行ったことで,患者のQOLが向上し,長期にわたり良好な結果が得られている.

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