日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
上下顎多数歯抜歯後の義歯製作で咀嚼障害を改善した一症例
中島 義雄
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2024 年 16 巻 1 号 p. 59-62

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抄録

症例の概要:患者は62歳の女性.重度辺縁性歯周炎による歯の動揺および咀嚼時の疼痛を主訴に受診.上下顎多数歯の動揺を認めた.患者は多数歯抜歯および抜歯後の可撤性補綴装置の製作を希望した.抜歯後は治療用義歯を用いて,顎間関係,義歯形態および審美性を診査し,上下顎金属床義歯を最終補綴装置として製作した.

考察:義歯装着後4年経過しているが,義歯使用時の痛みや義歯破損などは認めず,患者の満足度は高いことから,良好な結果を得られたと考えられる.

結論:重度辺縁性歯周炎へ多数歯抜歯を行い,その後の治療用義歯を用いて顎間関係および審美性の診査を行い,最終補綴装置に反映させることで良好な結果が得られたと考えられる.

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