2024 年 16 巻 1 号 p. 83-86
症例の概要:患者は65歳の男性.食事しにくいという主訴で来院した.臼歯部咬合支持が喪失しており,咬合平面の不正,前歯部の咬耗に伴う咬合高径の低下ならびに審美性の低下を認めたため,咬合挙上を行い,全顎的に補綴歯科治療を行った.
考察:補綴学的基準平面,ジルコニアを用いた補綴装置の設計を考慮した補綴歯科治療を行ったことで,咀嚼機能と審美性に関して良好な結果が獲得できたと推察する.
結論:臼歯部咬合支持の喪失により咬合高径が低下した症例に対して,補綴学的基準平面を考慮して,適切な咬合平面および咬合高径を設定し,全顎的に咬合再構成を行った結果,機能的かつ審美的な改善を得ることができた.