2024 年 16 巻 1 号 p. 87-90
症例の概要:患者は65歳女性.上顎前歯部に繰り返し行われた修復処置に起因する審美不良を主訴に来院した.当該部位は,複数回の修復治療後に生じた二次齲蝕とそれに伴う審美不良と診断した.初診時のアンテリアガイダンスを再現し,ジルコニアをフレームワークとして用いたオールセラミッククラウンによる補綴処置を行うこととした.
考察:咬合関係に留意し,適切な材料選択,補綴設計,接着操作を行ったことにより,良好な長期経過を得ることができたと考えられる.
結論:ジルコニアをフレームワークとして用いたオールセラミッククラウンを上顎前歯部に適用することにより,長期的に安定した審美性の改善が達成できた.