2025 年 17 巻 4 号 p. 258-261
症例の概要:患者は52歳女性.全顎的な歯の挺出および動揺による咀嚼困難を主訴に来院した.重度歯周疾患による咀嚼障害と診断し,治療用義歯を用いて咬合の安定を図りながら保存不可能な歯を抜去し,上顎に4本,下顎に6本のインプラント体を埋入し,固定性の最終上部構造を装着した.
考察:プロビジョナルレストレーションの段階で清掃性を考慮した形態修正および清掃指導を行い,機能性や審美性のみでなく清掃性の改善を確認し,最終上部構造に反映させたことで良好な予後が得られたと考える.
結論:重度歯周疾患による咀嚼障害に対して,段階的に暫間補綴装置を経て固定性のインプラント補綴装置により治療した結果,口腔関連QoLが向上した.