2026 年 18 巻 2 号 p. 156-159
症例の概要:患者は76歳女性.下顎全部床義歯の維持不良による咀嚼困難を主訴に来院した.下顎は高度顎堤吸収,旧義歯はニュートラルゾーンへの設定不備による義歯の動揺が認められたため,フレンジテクニックを用いて新義歯を製作した.その際に,舌房の確保,機能性の回復を図った.
考察:フレンジテクニックを用いてニュートラルゾーンの採得,また,咬合力を舌側化することで上下顎全部床義歯の安定を求めた.このことより主訴の改善が得られ,患者満足度の獲得と良好な経過に寄与したと考えられる.
結論:フレンジテクニックを用いて下顎全部床義歯を製作し,患者の主訴を改善することができた.