2026 年 18 巻 2 号 p. 160-163
症例の概要:55歳の男性,齲蝕を主訴に来院した.5+5 に歯冠補綴装置の二次齲蝕を認め,3|3 は歯肉縁下齲蝕によりフェルールが喪失していた.そこで,3|3 の矯正的挺出によりフェルールを獲得し,プロビジョナルレストレーションによる検討を経てアンテリアガイダンスの再構築を行った.
考察:矯正的挺出により不良となった歯冠歯根比への対応として,プロビジョナルレストレーションによって一次固定および咬合様式の検討を行い,適切なアンテリアガイダンスを設定したことで,咀嚼機能および審美的な回復が得られた.
結論:重度の齲蝕を呈した 3|3 を保存し適切なアンテリアガイダンスを付与することで,良好な経過が得られた.