日本補綴歯科学会誌
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◆企画:誌上シンポジウム 「認知機能が低下した高齢患者に対する補綴治療の在り方―積極的治療と保守的対応の選択をどう考えるか―」
認知症の人に対する補綴治療と口腔健康管理
古屋 純一
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ジャーナル 認証あり

2026 年 18 巻 2 号 p. 71-77

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抄録

 認知症は高齢期に誰にでも生じうる進行性の症状であり,継続的な歯科受診やセルフケアが困難となる.本稿では認知症の特性と病型を概説し,ガイドラインと臨床経験をもとに補綴治療と口腔健康管理の要点を整理した.補綴治療は生活の楽しみを支援するための手段の一つにしかすぎないが,軽度認知症では予知性のある補綴治療を戦略的に行うことも検討したい.一方,中等度以降は「CureからCareへのシフトチェンジ」を行い,管理しやすい口腔にすることが重要である.また,義歯使用の利点とリスクを評価し,「入れ歯仕舞い」や「Comfort feeding only」を含めて,生活の楽しみを多面的に支援することが求められる.

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