日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
下顎骨区域切除後に可撤性有床義歯によって咬合回復を行った1例
金山 健夫
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2011 年 3 巻 1 号 p. 40-43

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抄録
症例の概要:患者は53歳男性で,左側下顎大臼歯部に生じたエナメル上皮腫のため下顎骨区域切除と腓骨による下顎骨再建術をうけた.術後下顎左側第二小臼歯,第一・第二大臼歯と同部歯槽骨欠損のため生じた審美・発音・咀嚼障害に対し,ミリング装置を用いた可撤性有床義歯を製作した.
考察:機能時の義歯の動きを最小にするよう配慮した部分床義歯の装着により審美・発音・咀嚼の著しい改善を認めた.現在装着後6年経過しているが,粘膜面のリラインと咬合面へのレジン添加を数回行った以外大きなトラブルはなく,顎位は安定し,支台歯や周囲組織も良好な状態を保っている.
結論:本症例に対し可撤性有床義歯は有効であった.
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© 2011 社団法人日本補綴歯科学会
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