日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
クラウンブリッジによって審美障害および咬頭嵌合位の安定性を改善した症例
鳥井 克典
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2014 年 6 巻 1 号 p. 59-62

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抄録
症例の概要:患者は58歳の女性.不適合な補綴装置および充填物による審美不良を主訴に来院した.歯冠色を有したクラウンブリッジによって審美不良を改善するとともに,不安定であった咬頭嵌合位を改善した.
考察:臼歯部咬合面の材料にハイブリッド型コンポジットレジンを使用したが,咬耗による咬合の変化については注意が必要である.したがって審美性に影響が少ない上顎第二大臼歯は耐摩耗性の高い全部金属冠とし,咬合高径の低下防止を考慮した.
結論:審美不良を主訴とし,咬頭嵌合位が不安定な患者に対し,クラウンブリッジによって審美障害および咬頭嵌合位の安定性を改善した.
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© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
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