日本補綴歯科学会誌
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◆企画論文:認知症高齢者に対する補綴歯科治療の考え方
社会福祉の立場から認知症高齢者の意思決定プロセスを考える
白山 靖彦
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2014 年 6 巻 3 号 p. 255-260

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抄録
 認知症高齢者の増加および独居化に伴い,認知症ケアの充実が喫緊の課題となっている.これを受け,介護保険や権利擁護の諸制度などの施策が打ち出されてきているが,医科および歯科における医療同意に関する意思決定プロセスの定式化や,その合意形成のあり方など残された課題も多い.そこで本稿では,社会福祉の立場から認知症高齢者の生活を支える仕組みや制度などの動向について概観した上で,認知症高齢者の意思決定プロセスに関連して,医科歯科連携を基軸とする関連障害の取組み例を紹介する.加えて,多職種協働による意思決定支援の例を提示する.
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© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
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