日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
◆総説:補綴臨床における咬合接触と検査機器
咬頭嵌合位での咬合接触に括目せよ
田中 昌博
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 6 巻 4 号 p. 351-360

詳細
抄録
 補綴臨床における咬合接触の意義・考え方と関連検査機器について,という課題を与えられ,まず対象となる文献を検索した.二次資料データベースとして,MEDLINE,EMBASE,医学中央雑誌を選んだ.「Occlusion」&「Intercuspal position」,あるいは「咬合接触」かつ「咬頭嵌合位」を検索語として,1990年1月1日から2013年12月31日までに発刊された文献を,インターネットを経由して入手した.
 ヒトの永久歯列を対象とした臨床研究論文に絞り,まず①英語あるいは日本語以外で書かれた論文,②歯列模型や解析数学モデルを用いた研究室内での論文,③実験的に咬合干渉を付与した論文,そして④著書,症例報告ならびに総説を除外した.さらに,今回の課題に合致した補綴臨床に直結した原著論文を,抄録ならびに本文の方法と材料からハンドサーチにて選択した.
 咬合接触の検査法について,1.咬合紙法,2.引き抜き試験,3.チェックバイト法として1)咬合検査用ワックス,2)シリコーンゴム咬合検査材,4.感圧フィルムによる検査法として1)咬合力測定システム,2)咬合接触圧分布測定システムを紹介した.
 咬合は粘弾性体同士の接触であることを基にして,検査法の信頼性に触れて,咬合接触の正常像を示した.
著者関連情報
© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top