日本補綴歯科学会誌
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◆シリーズ:補綴装置および歯の延命のために Part 5 -口腔内環境の劣化-
口腔内環境の劣化に伴う歯列崩壊,補綴装置生存短縮の病態とその対応
佐藤 裕二北川 昇
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2015 年 7 巻 2 号 p. 148-153

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抄録

日本の高齢化率は25%を超え,超高齢社会となっている.要介護高齢者も増え,患者の健康状態や,置かれている環境も大きく変わってきた.そこで,本稿では最初に,補綴装置と歯の延命に関する因子を概説した.そのなかで,口腔環境関連因子の相互関係を整理し,特に,プラーク,歯石(義歯石含む),義歯床下粘膜の障害,義歯維持力低下,それぞれに関して,その病態と対応策を述べた.最後に,口腔内環境の劣化を押さえるだけではなく,高い質の義歯を作り上げ,患者の環境を最大限に保ち,制限された患者の機能や環境にあわせた工夫をおこなうことで,さらに義歯の機能を高めることができることを提言した.

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© 2015 社団法人日本補綴歯科学会
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