日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
下顎第一大臼歯をインプラント補綴した症例
久納 玄揮
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 7 巻 4 号 p. 388-391

詳細
抄録
症例の概要:患者は初診時63歳の女性で10年前に治療した| 5 8 支台のブリッジが動揺し,咀嚼障害を訴え来院した.患部は| 6 7 欠損に対して| 8 が近心傾斜しており,欠損スペースが減少しているので,ポンティックを1歯とした| (5) 6 (8) ブリッジの設計であった.| 5 8 共に生活歯であり,| 8 の支台形成は過度のテーパーが付与されていたため,早期に脱離したものと診断し,| 6 7 欠損に対し1本のインプラントを植立し,| 5 8 と共に単冠でジルコニアクラウン補綴処置を行った.
考察:治療後十分な機能回復が行われ,術後3年経過後,歯肉に発赤腫脹もなく,レントゲン検査でもインプラント周囲に骨吸収はみられなかった.条件が許せば,欠損補綴にインプラントを応用することは,良好な予後を得られる治療法と考える.
結論:下顎片側中間欠損症例に対し,インプラント補綴治療は安定した咬合支持が得られ,十分な咀嚼機能回復が得られる有効な治療方法のひとつである.
著者関連情報
© 2015 社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top