日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
高度顎堤吸収症例への義歯補綴による機能回復
佐藤 仁
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2016 年 8 巻 3 号 p. 289-292

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抄録

症例の概要:患者は65歳男性.上下顎総義歯不適合と咀嚼障害を主訴に来院した.高度顎堤吸収による咀嚼障害と診断し,義歯の安定を目的とした義歯補綴治療を行った.偶発事故による顎骨骨折も経験したが,良好な経過を得た.

考察:義歯の維持安定を最大の目的として人工歯排列位置を考慮し,右側人工臼歯のみ水平的被蓋関係を逆転させ,左右で異なる状態に排列・調整したことから,義歯の維持・安定につながったと考える.

結論:高度顎堤吸収および顎骨骨折した患者に咬合に配慮した義歯補綴治療を行った結果,咀嚼機能の回復を図られたことで主訴の改善と良好な経過を得た.

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© 2016 公益社団法人日本補綴歯科学会
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