日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成16年度日本調理科学会大会
セッションID: 1B-a4
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一般講演
家庭における調理機器の利用状況について
冷蔵庫、電子レンジを中心に
大久保 洋子佐藤 秀美*古田 真塩
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抄録

目的:現在、日本の食事は内容が大変豊かであり、食卓に並ぶ料理もバラエティーに富み、料理の準備は複雑化している。そのような現象を反映して各家庭の冷凍冷蔵庫、炊飯器などを代表とする調理機器類は多種類のものが開発、市販されている。多くの家庭にはそれらの機器類がおかれ調理に役立てられている。そこでどのような機器類が利用されているのか現状把握を目的にアンケートを行った。
方法:留め置法によるアンケート調査。対象者は大学生(18_から_22歳)171名とその大学生の家庭における調理担当者(40_から_50歳代)134名。大学生は自宅通学者75%、調理担当者は99%が女性。保有率の高い冷蔵庫と電子レンジについてその利用内容の検討を行った。
結果:使用する調理機器のうち良く使うものは冷蔵庫・炊飯器・電子レンジ・ガスコンロとなり、学生も同様であった。持っていない機器類ではIHクッキングヒーター・電気コンロ・電気グリル・IH調理器が80%の不持率であった。年に数回しか使わないものとしてはジューサーミキサー・卓上コンロ・ホットプレート・が50%以上を示す結果となった。冷蔵庫と電子レンジについてその使用状況を検討した結果は冷蔵庫について見ると、入れたほうがよい食品は学生・保護者間に差は見られなかった。冷蔵庫内の占有率の意識については保護者が8割から6割という回答に対し、学生は4割、2割であった。電子レンジは保護者では78%がオーブンレンジであり、単機能型は20%であった。温めなおし(ご飯・惣菜)が80%利用率であり、料理の下ごしらえには45%、料理そのものに使用するのはわずかに14%であった。

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© 2004日本調理科学会
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