日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成18年度日本調理科学会大会
セッションID: P-23
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ポスター発表
IHヒータとガスこんろの調理特性比較(第3報)
鍋の種類による影響
*中村 恵子四谷 美和子水野 千恵澤田 崇子石渡 仁子長野 宏子木下 枝穂津田 淑江冨岡 和子岩坂 由位子原 知子阿部 芳子四宮 陽子山本 由美高崎 禎子松田 康子渋川 祥子大石 恭子渡辺 豊子小西 雅子長尾 慶子喜多 記子大家 千恵子池内 ますみ山下 英代杉山 亜希子大久保 公美子升井 洋至奥田 展子杉山 久仁子
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抄録

【目的】電磁調理器(IH:100V、200V)とガスこんろの比較実験を広く各地で行い、それぞれの加熱方法の特徴を明らかにし、調理教育及び一般消費者に資する資料作成を目的として共同研究を行ってきた。昨年度の標準の鍋・フライパンを使用した実験に加え、材質や厚さが異なるものを使用し、受熱器具の影響を調べた。
【方法】各地で所有のIHヒータ(14種)およびガスこんろ(12種)を使用した。標準鍋としてステンレス直径22cm両手鍋と、アルミニウムとステンレスの2層・テフロンコーティング直径24cmフライパンを、比較対照として鍋底厚さの異なる多層鍋および鉄製のフライパンを用いた。水の昇温速度(熱電対)、鍋底の温度分布(放射温度計)、模擬ホットケーキの焼き色(写真撮影)を比較検討した。
【結果】昇温速度を比較すると、ガスこんろでは鍋の材質により昇温速度が異なる傾向が見られた。ホットケーキの焼き色のつき方については、鍋底の温度分布の影響を受け、薄手のフライパンではガスこんろの炎の形、IHヒータではリング状に焼きムラが出るが、鍋の厚さや材質を変えることによって焼きムラを軽減することができることが確認された。

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© 2006日本調理科学会
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