日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成18年度日本調理科学会大会
セッションID: P-66
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ポスター発表
栄養教諭をめざす神奈川県学校栄養職員による食教育の現状
*森 眞弓鈴木 啓子光崎 龍子
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キーワード: 栄養教諭, 栄養職員, 給食
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抄録

目的 文科省スポーツ・青少年局「体力・運動能力調査報告書」によると児童・生徒の体力(握力、持久走、立ち幅跳びなど)が昭和55_から_56年頃をピークに低下の一途をたどっている。子供達の心身の健康を考えると年間約180食の昼食を提供している現栄養職員の役割は重要である。栄養職員の各学校における取組みや事例報告の中から、検討課題をみいだし今後の展望について考察する事を目的とした。
方法 神奈川県内34市町村の学校栄養職員、横浜市68名、川崎市24名、藤沢市13名、相模原市11名、大和、小田原、鎌倉など計200名が行った「栄養教諭に期待される使命と役割について」のグループ発表と各自の「学校における栄養教諭としての取組みについて」の記述を基に集計を行った。
結果 栄養教諭の職務内容は、「学校給食管理」「食に関する指導」に区分される。「学校給食管理」はすでに行われていた。「食に関する指導」は児童に対しては給食時、家庭には給食便りなどで行われていた。しかしながらアレルギーなどの個別相談や指導は行われていない学校もあった。総合や家庭科などの教科での授業や補助、食に関する指導年間計画案策定への参画などは学校間で取組みに差があった。横浜市や川崎市など年間計画や献立作成等を連携して取り組んでいる地域と連携できない市町村があった。グループ発表では、食の年間指導の必要性があげられ、計画案が切望された。「食に関する指導」の重要性を考えると連携の難しい市町村や給食のない小学校のためにも、全国統一の年間計画指導案が必要であるとの認識をもった。

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