日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成18年度日本調理科学会大会
セッションID: 2C-a7
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口頭発表
ジャガイモおよびその主原料スナック菓子中の葉酸含有量
*三好 隆行古賀 秀徳
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抄録

【目的】ビタミンB群の水溶性ビタミンである葉酸は緑黄色野菜や果物に多く含まれており、造血に作用し、不足すると貧血を生じることがあるとされている。また、2000年12月に旧厚生省は神経管閉鎖障害の発症リスク低減のために妊娠可能な女性に対して葉酸摂取(1日400μg)に関わる適切な情報提供が必要との通知を出している。しかしながら今日その摂取量は多くの若年・妊娠女性で不足している旨の報告が示された。そこでジャガイモにも葉酸が含まれていることから、若年層にも好まれているジャガイモ主原料スナック中の葉酸含有量について調査した。
【方法】ジャガイモおよびその主原料加工食品であるポテトチップスについて微生物法によって含有量を測定した。
【結果】ジャガイモについて、その品種間で葉酸含有量に違いがあることが認められた。またポテトチップスでは使用する原料品種によっては60μg/100g以上、さらに低油分タイプでは80μg/100g以上の葉酸が含まれていることが認められた。なおビタミンB6、ビタミンCもポテトチップスには含まれていることから葉酸の供給食品の1つとしても期待できると思われた。

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© 2006日本調理科学会
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