日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成20年度日本調理科学会大会
セッションID: 2P-10
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ポスタ-セッション
女子大生の“だんご”についての意識調査
*成田 亮子加藤 和子長尾 慶子
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抄録

【目的】
 我々は女子大生を対象に、正月に欠かすことができない雑煮に使われている餅の摂取状況を2年前の本大会で報告した。今回はそれに関連して、“だんご”に関するイメージ観と行事との関連をみるためにアンケートによる意識調査を行った。
【方法】
 本学家政学部栄養学科並びに同短期大学部栄養科1、2年生計217名に授業時間内にアンケートを配布し回答後回収した。調査期間は、2008年4月から5月である。
【結果】
 “だんご”の嗜好:好きとの回答が92%を占めた。“だんご”に使用する粉:上新粉と白玉粉が49%を占め、次いで上新粉のみ23%、白玉粉のみ13%、だんご粉、小麦粉、道明寺粉も些少みられた。“だんご”から連想する料理名:49%以上が“みたらしだんご”と回答し、他に“ごまだんご”“白玉だんご”がみられた。これらは店頭販売され簡単に購入できるおやつとして食されていると思われる。“だんご”から連想される食材:73%が?あんこ”と回答し、次にきなこ、醤油の13%であり、よもぎ、大豆、枝豆も些少みられた。“だんご”から連想する語:花見・月見38%であった。だんご三兄弟・花よりだんごといった現代的な回答が33%みられた。次いでお彼岸、お盆、お墓参りといった回答も些少みられた。月見をするかどうか?:月見をする家庭が26%、月見をしないが70%以上を占め、〔仲秋の名月とだんご〕は現代では忘れられていく行事のようである。“だんご”の郷土料理:しみてん、だまこもち、笹だんご、草だんご、ムーチー、けいぞくだんご、やせうま等の珍しい回答がみられた。本学女子学生の“だんご”のイメージとしては伝統的、田舎的、丸い、白い、柔らかい、おいしいであった。
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© 2008日本調理科学会
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