抄録
【目的】わが国では、健康志向などかゴマの摂取量が増加傾向にある。また、その摂取方法は、ゴマおよびその加工品、サプリメント等などがある。ゴマは、世界各地から輸入されているのが現状である。しかし、日本へのゴマ輸入量の確保は、近年の世界の人口動態や気候変動等から重要な課題である。ゴマ輸入量の確保については、気候変動や価格変動などの観点から新しい農園の開拓も必要とされる。開拓のための基礎的状況を知る目的でアフリカ北部の状況調査を行った。
【方法】調査日時は、平成19年11月である。ゴマの生育状況については、農園視察形式にて調査を行った。地域は、アフリカ北部ナイル川近郊を中心に行った。その地域の気候、収穫時期、収量等など検討した。
【結果および考察】2008年時の日本のゴマの輸入量は、185,105mtである。アフリカ北部ナイル川近郊におけるゴマ農園の状況は、散見される小さな農園であり、大きなゴマ農園はほとんど見当たらなかった。ゴマの種類は、白胡麻・一部金胡麻が生育していた。日本人の嗜好には、味が淡白で合うと思われた。生育のレベルは、通常であった。アフリカ北部の気候は、ゴマに適していと思われる。収穫は、ある程度同程度のものが確保できるように思われた。新たな農園の開拓として有効と思われることが示唆された。