抄録
【目的】平成19年国民健康・栄養調査結果によると食塩摂取量の平均値は男性12.0g、女性10.3gで、男女ともに年齢を経るごとに食塩摂取量が多くなる傾向がみられる。また、演者らの調査結果から加齢とともに煮物を食べる頻度が多くなることが明らかになった。そこで、市販惣菜の煮物の食塩相当量を把握するために、その対象として手作り煮物の食塩相当量も併せて調査し、比較検討した。
【方法】市販惣菜(ひじきの炒め煮、かれいの煮付、小いわしの生姜煮、筑前煮、小芋の煮物、おからの炒め煮、ぜんまいの煮物、かぼちゃの煮物、なすの揚げ煮、金平ごぼう、高野豆腐の煮物、五目豆、昆布豆、切干大根の煮物、竹の子の土佐煮、金時豆の甘煮、若竹煮、肉じゃがの18品種)を購入し、その内容を分析し、同じ材料、配合で手作りしたものを手作り煮物とした。その市販惣菜と手作り煮物の食塩相当量を原子吸光光度法で分析した。
【結果】市販惣菜の煮物が手作り煮物に比べて食塩相当量が多かったものは、ひじきの煮物(100g当り2.72g)、ぜんまいの煮物(2.76g)、五目豆(2.19g)、金平ごぼう(1.91g)、筑前煮(1.77g)、切干大根の煮物(1.68g)、おからの炒め煮(1.60g)であったが、今回調査した品目で市販惣菜と手作り煮物が同じ食塩相当量のものは金時豆甘煮のみであった。市販惣菜の煮物は手作り煮物に比べて食塩相当量が多いことが認められた。(p<0.01)