日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成27年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: 2P-49
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ポスタ―発表
野菜嫌い克服のためのスイーツレシピの開発
田代 真璃子忽滑谷 明穂貫井 みのり*鴨下 澄子小林 三智子
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抄録

【目的】子どもの嫌いな食品の中に、にんじん・ほうれんそう・ピーマンなどの野菜が多い傾向にある。長期間にわたって特定の食品だけを好み、嫌いな食品を食べないことは栄養障害を招くこともある。おやつに野菜を取り入れることで栄養バランスを保つことができると考え、私たちは野菜嫌いな子どもでも美味しく食べることができる、地場野菜を活用したスイーツレシピを提案することを目的とした。
【方法】幼稚園児の親子8組を対象とした食育教室を行った。初めにビデオで、収穫から出荷までのにんじん栽培の流れを学んだ後、実際に畑で農家の方と収穫体験を行った。その後、にんじんの栄養素や効果について説明し、レシピ開発をしたにんじんのパンケーキやゼリーなどのおやつを試食してもらった。また、レシピ配布を行い家庭でも実践してもらえるようにした。その他にも、にんじんやほうれんそうなどを用いたレシピ開発を行った。
【結果】食育教室ではにんじん嫌いな子どももいたが、農業体験を通して作物の大切さを教えることで、試食の際には進んでにんじんを用いたおやつを食べていた。にんじん嫌いを克服することができ、自分が住んでいる地域の特産物を知ることができたと考えられる。さらに、地場野菜であるにんじんやほうれんそうなどを用いて、チーズケーキやプリン、カップケーキなどのレシピの開発を行った。ヘルシーかつ子どもが喜ぶように、見た目にもこだわった。にんじんチーズケーキは学園祭や地域のイベントで販売をし、子どもや地域の方々に特産品を広め、野菜が苦手な子どもでも美味しく食べることができる地場野菜を活用したスイーツを提案することができた。

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