日本調理科学会大会研究発表要旨集
2021年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: P-81
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学校給食を通じた食事マナーの継承に関する調査
*永嶋 久美子, 小川 睦美
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抄録

【目的】学校給食法が制定されて以来、学校給食は児童・生徒の健康に寄与してきた。近年、食を取り巻く社会環境の変化等に伴って、日本や地域の伝統的な食文化が失われつつあり、次世代に向けた食育や食文化の継承が求められている。本研究では栄養教諭または学校栄養職員、児童・生徒、保護者に対し学校給食に関する意識調査を実施し、学校給食を通じた食文化の継承のうち、主に食事マナーの継承を中心に検討することを目的とした。

【方法】アンケート調査は我孫子市内の栄養教諭および学校栄養職員(以下、栄養士)19名、小学校7校の児童752名、保護者731名、中学校2校の生徒1,109名、保護者1,064名に対して、2018年6~7月に実施した。児童・生徒、保護者の調査内容は給食に対する意識、健康習慣、食べ方、和食、行事食に関する意識を、栄養士の調査内容は献立作成に関する意識、食文化継承への意識、食べ方やマナーの指導状況、食育における家庭との連携方法とした。

【結果・考察】栄養士は児童・生徒に、正しい箸の持ち方や配膳の指導を継続的に実施していた。正しい箸の持ち方は児童89.6%、生徒95.9%が理解していたが、配膳では児童84.3%、生徒90.2%と箸の持ち方に比べ理解度の低下がみられた。家庭では箸の持ち方に比べ、配膳作法に関する注意の頻度は1/3程度と少ない結果が得られており、理解度低下の一因と考えられた。児童・生徒、保護者ともに、食事マナーは家庭で教わることが最も必要と回答しており、保護者は家庭で食事マナーを伝えることの重要性を理解していたことから、学校と家庭が連携し、継続的な指導と連携方法を検討することが食事マナーの継承につながると推察された。(2018年度公益財団法人アサヒグループ学術振興財団助成)

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