日本調理科学会大会研究発表要旨集
2022年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: C-16
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口頭発表
「免疫力を上げよう!」、風邪予防のための新規料理レシピ開発の試み
*大西 弘太郎住吉 美咲横田 眞那源川 博久菊池 節子西山 慶治紺野 信弘
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キーワード: 風邪, 腸内環境, 体温
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抄録

【目的】2020年以降、全世界で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を奮っている。有効な治療薬はまだ開発されていない。一方で、“ありふれた病気”と軽視されがちな風邪にも、実は治療薬は存在しない。症状の改善に有効な薬剤はあるものの、特効薬は存在しない。それにも関わらず多くの風邪は治る。治癒に導くのは、人間自身の免疫機能が主体である。新型コロナウイルス感染症に関しては、未解明の部分がまだまだ多いとはいえ、予防法ははっきりしている。今そしてこれからの私達に求められていることは、予防を徹底し、感染しないようにすることである。あるいは、感染してしまったとしても重症化させないため、自己の免疫機能を健全に保持することである。免疫力を上げるためにはいくつかの方法があるが、本研究では、「腸内環境を整える」,「低体温を改善する」という2つの点に着目してレシピの作成を行い、身体にどのような影響を及ぼすのかを文献を用いて考察を行ったので報告する。

【方法】4品目のレシピを作成した。胃腸の状態,体温の上昇,風邪を罹患しないで済むかどうか、等について検討を行った。

【結果】胃腸の状態については、はっきりとした変化は認められなかった。体温は0.3〜0.8℃の上昇が認められた。本研究に参加し、当レシピに基づいた食生活を送っている者のうち新型コロナウイルス感染症を初めとした風邪症状をきたした者は現在まで1人もいない。今回のレシピは主菜中心である。主食,副菜等も含めた上で調和の取れた献立を作成することが今後の課題である。

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