日本調理科学会大会研究発表要旨集
2022年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: P-10
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ポスター発表
そば粉を使用した調理法の開発
ーそば粉パンに添加する生イーストに関する一考察ー
*山田 夏代大橋 かすみ
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抄録

【目的】そば粉は炭水化物を豊富に含むことから,製パンに用いることで,小麦に匹敵する食品として活用することが期待できるが,グルテンを含まないため製パンにはいくつかの課題がある。

 演者らは2報において,添加する膨化剤に着目し,そば粉パンに最適な膨化剤の種類について調査を行った。本研究では2報を受け,膨化剤の中から生イーストに注目,添加濃度および,添加条件を調査し,そば粉を用いた製パンに最適な条件を検討した。

【方法】そば粉,砂糖,食塩,インスタントドライイーストを撹拌し,油脂,水を加え50回程度撹拌し,生地を調製した。発酵させた生地を型に入れ,200℃で焙焼し,放冷,冷凍,冷蔵庫解凍したものを対照とした。対照のインスタントドライイーストを生イースト4%,5%,6%に変更し予備発酵したものと、生イースト4gを予備発酵する際,砂糖を添加したものを比較試料とした。品質評価として,物性測定,膨化測定,写真撮影を行った。

【結果・考察】物性において,破断応力,破断エネルギー,破断歪率はいずれも対照に対する有意差は認められないものの,生イーストの4%,5%で破断エネルギー,破断歪率が低くなる傾向が見られ,これらの試料が対照に比べ,柔らかなパンに焼き上がったと考えられる。

 断面画像からは生イースト5%と生イースト4%に予備発酵時砂糖を添加したものが対照に近く,均一な気泡が確認できた。

 以上の結果からそば粉パンに対する生イースト添加において,最適な条件は5%濃度であることが示唆された。また,予備発酵時に砂糖を添加した場合と添加しない場合の物性,膨化の違いは興味深く,今後の検討課題としたい。

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