日本調理科学会大会研究発表要旨集
2025年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: 1P-55
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サイエンスクッキングの実践
ー五感を用いた観察とこどもの気づきー
*堀越 朋葉永井 真紀
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抄録

【目的】こどもが親しみやすいおやつをつくり、五感を用いた観察、調理の原理についての科学的な解説を行うことで、食品や調理に関心を持ってもらうことを目指した講座を行った。題材は、アレルギー特定原材料に該当せず、多くのこどもに食経験があり、その経験と比較して観察を行うことができることから、ポップコーンを選択した。本研究の目的は、ワークシートの記録から、五感を意識した観察により参加した小学生の気づきや想いにどのような影響があるか検証することとした。【方法】講座「サイエンスクッキング~おやつの不思議を解き明かそう~」を2024年6月16日~8月24日のうち計4回実施し、参加者は計47名、内小学生の回答数は39名であった。ワークシートの記録から、クローズドクエスチョン(以降CQ)について、属性(学年・参加理由)ごとにクロス集計をし、カイ二乗検定を行った。オープンクエスチョン(以降OQ)は、CQの結果より学年で分類をし、AIテキストマイニングbyユーザーローカルを用いて分析した。【結果・考察】CQより、「参加理由」よりも「学年」が講座で感じたことに影響があると示された。OQより、五感を用いた観察は、低学年では直観的で、中学年は比喩や擬音語など多様な表現で、紹介したことや調理そのものに不思議を感じていたと考えられる。高学年は言葉が集約され、自分が視覚で観察した現象と原理を結びつけていた。また、「不思議に思ったこと」や「新しく気づいたこと」についての質問への回答に五感を用いた観察が反映されており、低学年ではCQに表れていなかった気づきや想いがOQに反映されていた。以上より、五感を用いた観察や気づきを促す質問を投げかけることで、食品への関心を高める影響が示唆された。

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