2002 年 1 巻 1 号 p. 33-66
本研究では、アンケート調査と売上データを用いた分析によって、どのような企業がデジタルコンテンツ(ゲームソフト市場)で効果的な製品開発を行い、高い企業成果をあげうるのかが検討されている。デジタルコンテンツの製品開発では、個人の能力・クリエイティビティが脚光を浴び、取り上げられることが多い。だが、分析の結果によると、ゲームソフトでも一定の範囲内の製品では、従来製造業などで見られたように、組織的な開発ノウハウの蓄積・活用が有効であり、高い成果に結びつくことが示されている。