2003 年 2 巻 6 号 p. 239-246
犬の鳴き声の翻訳機「バウリンガル」や電気自動車の「Q-CAR」など、ユニークな商品でヒットを連発するタカラ。5月に発表した中期計画では3年で売上高を倍近くにする強気のシナリオを書き上げた。少子化で玩具市場が伸び悩むなか、タカラはなぜ右肩上がりの成長を目指せるのか。佐藤慶太社長は、商品開発でボトムアップ式の会議をやめ、風通しを良くするとともに「遊び心を最大限に追求した」ことがヒット連発につながったと振り返る。今後の課題は世界展開。「近い将来、売上高の半分以上は海外を見込む」という。海外での「タカラ」ブランド構築は急務だ。