2005 年 4 巻 7 号 p. 387-398
現在、世界のIT情報通信産業においては、① アナログからデジタル/IP化への移行、② ブロードバンドとワイヤレスによる代替を受けた固定通信市場の急速な融解、③ 固定通信と移動通信の融合、及び、通信と放送の融合など、「100年に一度」級の大変革が生じているが、そのようなメガトレンドに対して、各事業者がどのような戦略を展開してきたのか、また、適応に失敗した事業者の事例として、AT&T買収による同社の消滅を取り上げ、世紀の大変革期の中で戦略転換を模索する事業者の実態を紹介する。