2009 年 8 巻 2 号 p. 83-92
米沢地域は日本有数の工業集積地であるが、これまで低い付加価値率の中、生産性を高めつつ数量を確保することで利益を得るビジネスモデルを形成してきた。しかし、今後の競争環境の変化を考慮すると、米沢地域において新たなビジネスモデルを生み出すことが必要となる。そのために、現在米沢地域では産官学金が連携し、「有機エレクトロニクス」研究を支援する体制や、国際的視野からものづくり戦略を展開できる技術人材「世界俯瞰の匠」の育成、地方産業を支援できる金融人材の育成のシステム構築を進めている。これらの取り組みによって、地域産業形成のモデルを構築したいと考えている。