2021 年 58 巻 1 号 p. 121-124
実験動物であるマウスやラットでは,超音波の発声(ultrasonic vocalizations, USVs)が用いられており,特に母子間や雌雄間の文脈で顕著に観察される.2005年,マウス求愛発声に鳥類と類似した歌様構造があることが報告されて以来,マウス求愛発声はコミュニケーションの指標として,自閉症関連遺伝子改変マウスなどの様々なモデルで社会性や親和性,言語機能の研究に用いられるようになっている.本稿では,それら齧歯類USVsについて概説し,自律神経系との関連についても考察する.