2022 年 59 巻 4 号 p. 346-348
心臓はポンプとして全身に血液を駆出しており,その機能低下は致死的病態である心不全を引き起こす.心不全病態では炎症プロセスが活性化し,心筋組織にマクロファージが浸潤するが,その病態プロセスは未だ不明である.我々は低酸素環境で活性化する転写因子であるHypoxia inducible factor(HIF)に着目し,炎症プロセスおよび心臓リモデリングにおける役割を検証してきた.その結果HIFシグナルがマクロファージ遊走,活性化を促進し,心臓における炎症プロセスにおいて重要な役割を果たしている事が判ってきた.本稿では低酸素シグナルに着目し,その心臓リモデリングにおける役割について紹介する.