抄録
本論文の要旨は昭和42年10月7日, 札幌 (北海道自治会館) で開かれた第14回日本化学療法学会東日本支部総会と第16回日本伝染病学会東日本地方会総会の合同総会で報告した。
明治製菓研究所において開発された新合成ペニシリン, Methylthio-bromo-cinnamylpenicillin (以下P-212と略) は, 次のような化学構造を有している。
分子式: C18H18N2S204Br・Na・H20
私達は, 今回, この新らしい国産の合成ペニシリンを, 既知合成ペニシリンの1種であるMethylchlorphenylisoxazolylpenicillin (Cloxacillin, MCI-PC) と, 同一条件において諸種細菌学的検討を加えた結果, 2, 3の知見を得たので, その成績について報告する。