教育心理学年報
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I わが国の教育心理学の研究動向と展望
青年期以降の発達研究の動向と展望
―社会的課題と発達研究の接点―
岡田 有司
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2025 年 64 巻 p. 17-36

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抄録

 本論では,日本教育心理学会第66回総会(2024)の発表論文集および,2023年7月―2024年6月に発刊された国内の学術雑誌に掲載された発達に関する研究をレビューし,国内の発達研究の動向と展望を示すことを目的とした。研究は大きく青年期までを対象とした研究と,成人期以降を対象とした研究に区分され,社会的課題の観点からレビューがなされた。それにより,青年期・成人期以降の研究ともに,その発達段階における主要な発達的課題を扱いながらも,研究には現代の社会的課題が反映されていることが示唆された。例えば,青年期の研究では,学校生活における適応や,インターネットに関わる問題が取り上げられていた。成人期以降では,親や子育てに関する課題や,特定の職業・経験にフォーカスした研究がなされていた。これらの動向を踏まえ,今後の発達研究に必要な視点について議論がなされた。

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© 2025 日本教育心理学会
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