応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
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【総説:―受賞論文―】 セロビオース2-エピメラーゼと類縁酵素群の構造と機能に関する研究
佐分利 亘
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2021 年 11 巻 1 号 p. 22-34

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抄録

セロビオース2-エピメラーゼ(CE)は,β-(1→4)-二糖の還元末端Glc残基をMan残基にエピメリ化する.β-マンナンの代謝においてManβ-4ManからManβ-4Glcを生成し,加リン酸分解へと導くとされる.CEの利用によるラクトースからのエピラクトースの生産技術が整備され,エピラクトースにプレバイオティクス効果など有益な生理機能が見出された.CEの構造は,触媒部位も含めてアシルグルコサミン2-エピメラーゼ(AGE)やマンノースイソメラーゼ(MI)などと類似し,AGEスーパーファミリーを形成する.(α/α)6バレルからなる触媒ドメインの8番目と12番目のα-ヘリックス上のHisが一般酸・塩基触媒として基質の2-Hの授受に働くcis-エンジオレート中間体を経由したエピメリ化機構が提唱された.一方,MIなどイソメラーゼでは,8番目のα-ヘリックス上のHisが一般酸・塩基触媒として基質の1-Cと2-Cの間でのプロトンの分子内転移を行う機構が考えられた.AGEスーパーファミリーからManをエピメリ化するマンノース2-エピメラーゼが発見され,GlcからのManの生産への応用が期待された.

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© 2021 一般社団法人 日本応用糖質科学会
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