抄録
徳島県で生産される後発酵茶の阿波晩茶から分離されたLactiplantibacillus pentosusとLevilactobacillus brevisについて様々な特性を評価した。L. pentosus AWA1922,L. pentosus AWA1955 は人工消化液耐性及び腸管上皮細胞に対する付着性が高かったことから,プロバイオティクスとして有用であることが示唆された。また,L. brevis AWA1978,L. brevis AWA1984,L. brevis AWA1985 はGABA 産生量が高く,茶葉抽出液中でも良く生育した。阿波晩茶から得られたこれらの乳酸菌を利用することで,機能性食品やサプリメント等を開発できる可能性を秘めている。